2017年8月26日土曜日

シンガポールの医薬品持ち込みルール 2017年8月大幅修正しました

昨年4月にシンガポールへの薬の持ち込みについてまとめましたが、ふとHSAのサイトを見ると、かなり大幅に書きっぷりが変わってる(汗)。

いつ変わったのか、記載が無いので不明ですが、入国時の対応が全く変わってしまってます。

秩序ありそうなシンガポールでも、薬の乱用を警戒しているのでしょうか?


Bringing Personal Medications into Singapore 

シンガポールの規定は非常にクリアカットです。

1)許可証が不要な場合(下記(2)(3)に該当しない場合)

  • 特別な申請/承認は必要ありません。
  • 持ち込みは3か月分まで(3か月以上は下記(2)に該当)
  • 空港でのトランジットのみ(入国しない場合)は許可申請は不要。
※心配な方は個人で使用するのがわかるように、処方内容がわかるような文書や処方内容のコピー等を持参された方が安心です。
※持ってきた薬はご自身用またはご家族用のみで、友人や動物用は認められていません。

2)許可証が必要な場合

  • 3か月分以上の薬
  • 別紙にある規制対象薬(下記↓にまとめてあります)
  • エフェドリン、プソイドエフェドリン(いずれも咳止め、風邪薬、鼻炎薬の配合成分)を合計21.6g以上含む薬
  • コデイン及びデキストロメトルファン
    a) シロップ:総量240mL(濃度にかかわらず)以上または15mg/5mLの濃度以上
    b) 錠剤(粉薬とカプセルも含まれると思われます)20錠以上または1錠の含有量が30mg以上
  • 入国に先立ってHSA(Health Sciences Authority)の承認を得る必要があります。
  • 専用の申請書をダウンロードして10稼働日前(祝休日は除いて10日前)までに指定のemail宛に提出します。
  • 申請書には下記の書類を添付。
    ・処方箋のコピーまたは医師の推薦状(投与量、持ち込み総量について書かれたもの)→可能な限り英語で。
    ・シンガポールの到着日と出発日が記載されている旅程表(飛行機のeチケット)のコピー
    ・パスポートのコピー

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3)持ち込みが禁止されている物

 一方で税関のHPでは医療上認められたガムや歯磨きガムは持ち込み禁止物から除外されていますが、HSAに確認したところ、海外購入の物は不可とのことでした。
禁煙治療に関してはパッチなどは許可されているので、変更可能か主治医とご相談ください。
ちなみに、タバコっぽい医薬品のネオシーダーは持ち込みが禁止されている imitation tabacco product に該当する可能性があるため、持ち込みは慎重に。
参照:Prohibition on Certain Products | HSA | Health Sciences Authority

シンガポールに到着したら

  • 許可申請を行った場合は税関の赤カウンター(申告物あり)へ行き、許可証と現物を係官に提示する

よく、シンガポールは薬の規制が厳しくいろいろな薬の持ち込みが「禁止」されていると書いている方をお見かけしますが、禁止ではなく、「制限」が正しく、つまり、ルールに従って手続きを行うことが重要で、正当な手続きを行えば、治療に必要な薬を持ち込むことに関してはむしろ寛容です。


規制対象薬

ホームページで案内されている薬のリストは

Appendix A: Controlled Substances subject to Import / Export Controls
http://www.hsa.gov.sg/content/dam/HSA/HPRG/Manufacturing_Importation_Distribution/HSA%20Personal%20Import%20-%20Appendix%20A.pdf

にあります。

リストより日本で医療用に用いられている薬で一般に携行する可能性があるもの(注射薬以外)を目的別にまとめましたので、ご活用ください。
ただし、私が参照した元のリストは2017年8月26日現在のもので、それ以降変更される可能性がありますので、最終的にはご自身で上記サイトにてご確認いただきますよう、よろしくお願いいたします。
※抜け・誤字脱字がありましたら、ご指摘いただきますよう、よろしくお願いいたします。

シンガポール規制対象医薬品(薬効別五十音順:カッコ内は主な商品名、下線は2017年8月追記または修正)

睡眠薬・睡眠導入剤・抗不安薬

アルプラゾラム(ソラナックス・コンスタン)
アモバルビタール(イソミタール)
エスタゾラム(ユーロジン)
オキサゾラム(セレナール)
クロキサゾラム(セパゾン)
クロチアゼパム(リーゼ)
クロラゼプ酸(メンドン)
クロルジアゼポキシド(コントール)
ジアゼパム(ホリゾン、セルシン)
ゾルピデム(マイスリー)
トリアゾラム(ハルシオン)
ニトラゼパム(ネルボン、ベンザリン)
ニメタゼパム(エリミン)
バルビタール
ハロキサゾラム(ソメリン)
プラゼパム(レスタス)
フルジアゼパム(エリスパン)
フルニトラゼパム(ロヒプノール、サイレース)
フルラゼパム(ダルメート)
ブロチゾラム(レンドルミン)
ブロマゼパム(セニラン)
メダゼパム(レスミット)
ロフラゼプ酸エチル(メイラックス)
ロラゼパム(ワイパックス)
ロルメタゼパム(ロラメット、エバミール)

鎮痛剤

医療用アヘン
エチルモルヒネ
オキシコドン(オキシコンチン、オキノーム)
コデイン
タペンタドール(タペンタ)
ヒドロモルフォン(ナルサス、ナルラピド)
フェンタニル(デュロテップ、フェントス、イーフェン、アブストラル)
ブプレノフフィン(ノルスパン)
ペチジン(オピスタン)
ペンタゾシン(ペルタゾン)
ペントバルビタール(ラボナ)
メサドン(メサペイン)
モルヒネ(アンペック、オプソ、MSコンチン、カディアン、パシーフ、モルペス)

精神・神経科領域(抗てんかん剤、抗うつ剤、ナルコレプシー等)

クロナゼパム(リボトリール)
クロバザム(マイスタン)
フェノバルビタール(アレビアチン、ヒダントール、フェノバール、ベゲタミン)
ペモリン(ベタナミン)
マジンドール(サノレックス)
メチルフェニデート(リタリン、コンサータ)

咳止め(上記と重複あり)

医療用アヘン
エチルモルヒネ
コデイン(各種配合剤あり)
ジヒドロコデイン(市販薬に配合)
ドロテバノール=オキシメテバノール(メテバニール)
フェノバルビタール(アストモリジン(配合剤))

胃腸用薬(主に下痢止め、上記と重複あり)

医療用アヘン
エチルモルヒネ
コデイン
フェノバルビタール(トランコロンP)
モルヒネ(塩酸モルヒネ)

◆エフェドリン・プソイドエフェドリンについて

エフェドリン、プソイドエフェドリン(いずれも咳止め、風邪薬、鼻炎薬の配合成分)は総量規制があり、合計21.6gまでとされています。
また両成分は漢方薬の麻黄(マオウ)の含有成分で、葛根湯をはじめとするいくつかの漢方薬に配合されています。
クラシエのサイトによると、漢方製剤に含まれるエフェドリン・プソイドエフェドリンの量は1日当たり20数mgなので、一般的に個人が使う範囲であれば、規制対象となることはありません。


リストをチェックしていて、想像以上に日本で普通に処方されている薬がリストアップされており、少々驚きました。


入国時にトラブルにならないよう、HSAのHPの記載事項をご確認の上、シンガポールをご訪問ください。

なお、前の記事にて触れましたが、上記医薬品のうち、麻薬に分類される医薬品については日本を出国する前に事前の申請・許可が必要です。
また向精神薬についても一定量以上(規定されている量は計算すると概ね30~60日分以上)
持ち出す場合には処方箋のコピーまたは医師の診断書が必要になります。

麻薬及び向精神薬の携帯輸出入許可申請について
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kantoshinetsu/shinsei/matori/keitai.html

◆咳止め薬コデイン(コデインリン酸塩)とデキストロメトルファンについて

長期滞在される場合などは、病院で薬の処方を受ける際、咳止めに関してはこれらを含まないようにしてもらったほうが良いでしょう。
また、コデインに関しては咳止めとしての用途以外に、重度の下痢止めや痛み止めとして使うことがありますので、医師に含有成分について確認が必要です。

日本で市販されているコデインを含む咳止めはアネトンせきどめZシリーズのみです。
デキストロメトルファンは副作用の少ない咳止めとして成人用・小児用共、かなりの市販薬に使用されています。
市販薬で、デキストロメトルファン以外の咳止め成分となると、ノスカピンかジヒドロコデインを含むものになります(ジヒドロコデインは要申請)。

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